コミティア読書会に行く意味

コミティアには読書会というものがある。見本誌を見るやつなのだが、なかなか有意義である。ここには普通手を触れることができないものがあふれている。触れられないのはほぼ機会の問題なのだが。

見よこの野味の海を

誰も吟味をしない、誰も求めもしない、誰も止もしない。
ただ、製作者がこれを持ってコミチアさ行くべと思った品々が並ぶのである。
観測者の好みなど知らぬ、我が渾身の一滴ここに有りと言うのが染み渡ってくる。もちろん、この世界には能力というキャップがある。技工、時間、組み立てる技術、センス、意志、健康、これらが作品ににじみ出てくるわけである。ものすごく甘いものがあるかと思えば残念な感じのものある。
ただ、それをあの短時間に閲覧可能なのはこのイベントの特徴である。

自分の目指すべき方向とそうでない方向をグラデーションをツケてみることができる。

編集者とプロの作家の織りなす雑誌を考えると

  • 掲載へ向けた挙手の段階
  • 発注時の段階
  • 編集の段階

それぞれでレビューがかかるわけである。

読書会にはそんなものは一切ない。ほぼ一次ソースが展開されている。研ぎ澄まされていると読みやすくはあるがそんなのガン無視した作品だってある。自分が歩けなかった完成度の作品に出会えるのである。

人が作品とみなす閾値がわかる

話が無くたって欲しくなる本がある。
自分の認識していた枠の外の作品が見れるのはある意味気分が楽になる。欲しい物はこうやって表現すべきなんだろうなというものがおぼろげながら見えてくる気がする。

本当はね

コミティア開催中に見本紙コーナーに張り付いて、垂涎の的を見つけて買いに走るのが一番なのかもしれない。読書会では入手はできないからね。

コミティア反省

反省しても次に生かされなければ駄目なのであるが今回は諸事情により原稿作成のリミットが縮まったのと参加時間(椅子に座っている時間)が長かったのでしばし考えた。

実際問題として時間がない。よって原稿は今回もできていない。時間がないというよりかは正常に思考して集中できる時間がない。いい加減に終電で帰る生活を改めなければとは思う。

結局、何が障害になっているかという事象の考察を行った。

反省をしよう

レビューが足りない

通常以下の手順で同人誌の作成を行うのだけれど

  1. とにかくネタを考える
  2. ネタをケツまで考えてふくらませる
  3. 膨らんだネタを捏ねる。叩いて撚る。
  4. ネタを想定ページの分量に切り分ける。
  5. ページ内コマ配置(見せコマ、引き、分量)を考慮して其れで収まるか再計量する
  6. 収まらない場合分量を再度見直し、エピソードの間引きを実施する。
  7. ネタが死んでないか意味不明になっていないか再レビューをする。
  8. 下書きをする
  9. 仕上げ線を入れる。

以下に上げる理由によってこれが途中で止まったのが痛い。

メディアコンバートが辛い

まあ紙があれば其れでいいんですがテキスト→紙→画像になるわけで辛い。

  • ノートPCで効率的にコマ割りをできるツールを持っていない。ツールとは以下の要件を満たすもの。
    • 揺れる車内で操作できる。
    • キーボードとマウスポインタのみで操作できる。
    • テキストを横で見つつ作業ができる。
  • 出来上がったものを適当なファイルに展開するツールを持っていない。これが全部手作業。
    • ボタンひとつでできること。
    • どんなときもDiskFull以外で使えること。
    • UbuntuLTSのサポートと同じ6年ぐらいは環境が利用可能なこと。
データ転送が辛い

NSAの事件等を受けて正直、DropBoxやらクラウドストレージは
そのへんの対策がめんどくさくて無いなーと思っている。
もちろん、利便性を得るためにセキュリティの甘さを甘受するのは仕方ないことなのだが。

  • 複数のマシンで作業が必要になる。
  • 転送についてメディアコンバートは手動ではやりたくない。
    • しかし現状している。それも目視でだ。
テンポが悪い。

着手から出来上がりまでの速度がつかめない。
実際WBS引いたほうがいいんじゃないかと思うほど進まない。
理由はゴールが無いためだし、そのステップが終わったとして次のステップまでの間に挟まる膨大な(1時間以上かかるという意味)の作業、それも絵を描くことはない単なる手作業が挟まるという事実が辛い。それも時と場所がすべて合わさった時だけ行えるという厄介なものだ。

  • 時:
    • その作業を行う踏ん切りが付いていること
    • 踏ん切り、もう二度と前の工程をやらないという決意。ただし結局手戻りは発生する。
  • 場所:
    • 次の工程を行うマシンにデータを入れる作業

このへんが大きい。

解決策

そこでコミティアの時間中考えていたのだ。何が本当に必要なんだろうかと。

今欲しい物

多くを求めてはいけない。最低限最低限動くものを。

  • 基本プロプラは駄目だ。
    • どんなに不満があっても修正できないからね。
    • Linuxで動かない。商売上仕方ないね。
    • サポートも自力救済ができない以上、不安だ。
  • メディアコンバートを自動でやってくれるツール。
  • お絵かきができて下書き程度ができる。
  • P2Pデータ同期ができること。
  • Gimpに取り込める下書きまで終わったデータファイル一式をExportすること。
細かく言うと

できるだけWebブラウザで完結させておけば次へイケルのではないかということ。単に自分の勉強範囲を狭めたいという欲求もある。なによりプラットフォームとしてiOS以外(Chrome,Firefoxが動けば)はほぼ確実に動くのが強い。

  • swagger-editorというツールがあるのでこのアイデアを頂戴する。
    • ymlでネタを記載して、リアルタイムにSVGに変換ができたらいいのではないか。
    • SVGの上にラスター描画ができるようにしておけばいいのではないか。
    • Aceのライセンスが微妙なのが気にはなっている。と思ったらBSDに変わってた。
  • P2PであるWebRTCを使って同期をする。
  • Gimpに直接取り込める形状でエクスポートする。
    • この場合Gimp側からのフィードバックは望めないのでこの前工程で齟齬は解消したい。
    • Zipで圧縮されたGimpのファイル形式が望ましい。

全ては現物を完成させてから。

何事も先を見越して計画的になのだが
他にも抱え込んでる奴があったりして先に進まない。困った。