漫画ネタ
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空気循環ポンプの唸り声が低く響く中、
無線「ザザ、こちら本部、状況を知らせよ」
何もかもが急造の部品作られたと思しき身動きもやっとの狭いコックピットでモニターを覗く二人の男
偉そうな方が答える。
「こちら軌道監視班、感度良好、我が軌道上に接近するものなし。監視領域は現状、めぼしい変化なし。どうぞ」
あちこちテープとパテで補強がしてある機材ばかりだ。
「星は出るんですかね?もう連勤三日目っすよ」若い方が愚痴る。
「奴さんも、主への反乱軍が帝国最後の都市の前に集結しているこの状況だ。出るだろ。」
ほぼ静止軌道上の有人衛星から地上を監視しもう数カ月、この任務2人が応募した後、世間に実態が発覚して後任が決まらぬゆえにまだ帰れない。
「通信が使えるのが救いですがねぇ体がこうも動かせないと」
「愚痴を言うな、聞かれてるぞ」
無線「了解。追跡目標本体が移動を開始したら実況を開始せよ」
「了解。いやちょっとまで」
モニターにギリギリ映るサイズの直線飛行する物体にアラートが鳴る
「空間エネルギーが微妙に高い虫?いや鳥?ですかね」
「本部、監視モニターに異常な鳥発見、データを送信を開始する」
無線「了解した。日没まで監視対象とし実況されたし」
「奴さんのお出ましだといいな」
「ええ、これで久々の休暇ですよ。回線開きました。実況開始します」
惑星はるか彼方の虚空へとかぼそいレーザー通信が始まる
その監視対象領域。夜が明ける。そこには大量の黒黒とした点が、人だ。
朝日が照らす原野に大量のボロ布でできたテントにくろぐろとした人の群れ、そして干されゆく洗濯物、
その中の通路を人を載せて移動する人より大きな獣たちのいななき
人も獣もこの世のものではない様々な姿をしている。人には毛の有無や牙や角など、それに体格さえもバラバラだ。獣に至っては足が多い8本はあるだろうか。
そしてその獣が引く無数の列をなした荷車と御者たちの先には中華を思わせる装束、しかしどことなく貧素な継ぎ接ぎだらけの不揃いな武具に身を包む兵士達が
何故かそこだけきれいな何やら文字が書かれた錦の旗と様々な大きな鉾を掲げ進撃せんと整列する
その一番上位の将軍らしき立派な髭をはやした小綺麗な人物が台に登り号令をかける
「帝国などもはや落日、我らが天国まであと少しぞ!」
「おおう!」「おおう!」「おおう!」
激に答える合唱が響き渡る
「さあゆかん!解放の志士たちよ!あの城址を落とせば帝国はついに潰えるのだ!我らが勝利ぞ!」「おおう!」「おおう!」「おおう!」
将軍の指差す先には大きな城塞都市が不安を隠しきれない様子で静かに青々とした畑の中に静かにたたずんでいる。まるで無人のように息を殺している。
「進軍じゃぁ!」
高らかに響き渡る行進の笛の音と銅鑼の音
「ん?」
とその時
地上の身の丈ほどの高さに四角い光の縁が現れたと思えばそこが扉となって開く、
其処に居る者達は誰も見たことがない。あっけにとられた将軍たちが見守る中
その光の扉から華麗に出現するは数々の優美な赤い飾り羽をまとった人物ではないか
しかもその巨体、ここに居る全員が子供のようだ。
スタッ
巨体からは信じられないように軽やかに着地する瞬間、将軍の頭には否定の言葉が響く
でかい!8尺はあるぞ?何だこれは?!こんなところに帝国軍など来るはずもない
我々がさんざん打ち破ってきたではないか!?あの情けない帝国軍が!?
「何奴!?」
とっさに声が出る、
刺客か?いやしかしこの派手さ、刺客ならば寝込みを襲うはず、こんな陣中堂々と出てくるだと!?
副官が叫ぶ
「その服、帝国の将軍だと!?曲者じゃ!討てぇ」「おおう!」
出撃の陣故に、たちまち剣を抜きギラつかせながら兵が集まる。他とは違う揃ったひときわ立派な鎧をまとった精鋭の戦士たちだ。
素早く取り囲みさあ、一斉に斬りかからんとするその時、
その場にただ棒立ちの深紅の帝国将軍服をまとう人物は密かに笑う。
(ニヤリ)
カッ!
その口角が上がる様を見た最上位の将軍の視界は真っ白なまばゆい光に包まれ
無音、いや轟音が鳴り響く
ズズーん
城塞都市の方角に数キロ行ったところ
背後から響く盛大な音と地響きに2000人ほどだろうか先遣部隊として行軍中の兵士が一斉に後ろを振り向く
「何の音だ!?」「何が起こった?」
「あそこは本陣じゃないのか」「そうなのか」
「煙で何も見えねぇ」
さっきまで自分たちが居た丘の上にじわじわ広がる莫大な量の煙に動揺が広がる
先遣の部隊の将軍が確認に叫ぶ
「何事だ!本陣はどうした!?まさか敵襲なのか!?」
目を細めて丘を見るが何も見えない。
「今確認を」
隠しようがないが故に、集結した軍勢ににわかに騒ぎが広がる。
「伝令!本陣を見てこい!」「一体何が」
途端煙の中から金属の勝ち合う音とともに騒ぎが聞こえる
「うわぁ敵襲だぁ!」
その声とともに角を持つ巨大な獣にまたがった赤い甲冑を来た騎兵団が数十騎、切り込んでくる!
「なんだと!」
応戦に入るが兵は接触した先から次々に討ち取られ、集結したはずの隊列も崩れ始める
「剣捌きが速い!なんてことだ、アレは帝国の精鋭だぞ!」
「なんでここに居るんだ!」
「敵う相手じゃねぇ」
帝国騎士のド派手な姿が目立つがゆえに部隊の端まで広がる動揺、されど先遣隊将軍は果敢に指示を出す
「ええい、主力を前に出せ、ここで食い止める!者共、我らの誇りを見せつけてくれようぞ!」
同時に副官が叫ぶ
「他の部隊はどうなっている!本陣は!?指示はないのか!?このままでは押し切られてしまう!」
途端、振り向けば将軍の前に深紅が舞い降りる…
ーーーーー
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あれは小学校の頃だったか
先生「一日が24時間なのはなんでか知っているかい?」
生徒「はい!人類の故郷、地球が24時間だからです!」
先生「そうだね。じゃあ本星はどうかな?」
生徒「本星は16時間30分です!」
先生「はい、正解。そうだね、本星は人間が住むには短すぎるんだ」
生徒「だからみんなコロニーに住んでいるんですよね先生!」
先生「そうだね」
そうだね。僕らの住む円筒形の世界じゃ空には人が住んでいる
そりゃ、本物の空を見たければ本星、あの星系で唯一の惑星に行けばいい?
でも本物って何だ?円筒形のコロニーの中は曲がりなりにも”地球”に似せてあるらしい。
地球、教科書で青い星としか書かれていない、想像図はあるが確固たる情報が少ない星。もう祖先が離れて10万年…途方もない時間だ。もう誰も分からないだろ?
その地球とやらより小さい本星の空には小さな重力で空気が逃げないように膜に覆われていてそれも一応は地球を模しているらしい
でも見る限り白色矮星の太陽からの光はコロニーの中より遥かに白い。
結局本物の、重力で保たれた空気だけしかない空なんて誰も見たことがないんだ。
ここもそんな見上げれば家が見えるコロニーの端、いや移民船だったコロニーだけど。メインシャフトから伸びるエレベーターの端に小さな売店がいくつか並んでいて僕は其処に居る。まだ出来たばかりできれいなもんだ。
でも買いに来るオッサン達は結構薄汚れている。
「兄ちゃん、これ2つな」
「あ、はい。」
「助かるぜ。兄ちゃんが弁当屋やってなかったら毎日あのまずい非常食だったぜ」
「いやまあ商売ですから」
「でもよ、気いつけろよ。やっぱ生身の俺らが派遣されるだけあって気を抜くと腐食がすごいわ」
「そうなんですか?」
「舐めてかかったやつが重機壊しちまって、更に浄化槽に一週間缶詰だとよ」
「そりゃ大変ですね、気をつけます」
「ま、しっかり防護照射してりゃ大丈夫だからよ。じゃあまたな!」
「毎度!」
「次はワシや。いつものやつ頼むわ」
交代の時間だろうか、お客が増えてきた。
移民先の星系<北の七つ星>に到着してしばらく経ったがここは活況だ。
なにせエネルギー源のソーラーパネルを大量に展開しないといけない。
でも機械でやるつもりが宛が外れた。
ここには塵が多い。それもただの塵じゃない。高純度の物質に付着するとそこに入り込んで一定割合まで自己複製し微妙にサイズや物性を変えてしまう塵だ。
そいつが機械、それも高精度な機械に触れるとすぐにボロボロになって故障してしまう。そこで編み出されたのが人間と低純度部材による低精度でも動く重機での作業だ。それでも故障しているらしいが機械よりマシらしかった。
僕ら売店はその宇宙作業をする重機パイロット相手に商売している。
幸い宇宙との行き来はここなら1時間もかからない。
パイロット達が言うには防護照射というなにやら電磁波を与えると塵はおとなしくなるらしく、ようやくそれで作業が出来る状況らしかった。
ぬっとでかい影が奥からやってくる
「おい、リャワ。お前なにかしたのか?」
「何もしてないですよ店長。」
太っちょの店長は不機嫌そうだ。まあ僕は出自が怪しいからね。
「お前に用が有ると刑事さんが来ているぞ。」
「え?」
見れば、おいぼれた爺さんと几帳面そうなオッサン刑事が二人めんどくさそうにパトカーを背に店の裏手に立っている。
見るなり爺さんがニヤニヤしながらヨタヨタ歩み寄ってくる。
「リャワ=ワブーチ君かね?署まで同行願おうか。いえちょっとお話を伺いたいだけですよ店長さん」
店長はしかめっ面で鼻を鳴らす。そりゃそうだ。客がゾロゾロ並び始めている。一人抜けただけでも大変だ。
「ならいいんですが」
店長はため息を付きながら連れ込まれた覆面パトカーを見送る。こりゃ面倒くさい事になるな…
「署までに状況を説明しよう」
爺さんにそう言われたものの自動運転車の後部座席に二人の刑事に挟まれて座る車内は窮屈だ。座席は1列だけ。
大人が三人横に並ぶの変な話だが、どうもこうして逃さない様に移送するためらしかった。
爺さん刑事が鋭い目つきで確認する
「君は彼女、ミスーヌ=ミャーハトゥーガと同郷、だったね」
「ええ、はい」
確かに、小学校からの同郷だ。
爺さん刑事は続ける
「彼女は失踪した。」
「え?軍に居たんじゃないんですか?」
ついこの間、入隊したって会ったばっかりなのに?驚いて声を出してしまった。
隣のオッサンが気難しそうにため息まじりに几帳面な口を出す
「正確には脱走ではないが、それに近い状況だ。ただ状況は複雑でね」
続けて爺さん刑事が言う
「だが我々というか開拓局としては彼女に戻ってきてもらいたい」
なんか嫌な予感がする。開拓局の管轄は開拓地の管理だ…
「なんです…」
爺さん刑事はニヤリと笑って小指を上げる。
「君はどう思っているかは知らないが、彼女は君を気にしている」
「そうなんですか?」
なんて下品な爺さんだ。
隣の几帳面なオッサンが言う
「君に彼女の説得役をお願いしたい」
こっちは真面目だ。
すると?まさか未知の惑星の地上に降りることになるのか?ゾワッと汗が出る。それだけは避けたい。僕はいずれ大学に行くんだ。
「あのー、力ずくでは駄目なんですか?軍ですしー…」
恐る恐る訊いてみたが駄目みたいだった。爺さんがニヤリと笑って言う。
「あまり好ましくない。軍でもない我々開拓局がこうして出張ってくる程度にはね」
そうしているうちに警察署というか合同庁舎に到着する。
「ま、見ての通り人手不足さ。色々立て込んでるんでね。さ、続きは中で話そうか」
パトカーから降りれば白髪混じりだがおじさんおばさん4人も待っている。
VIP待遇だった。
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銀河の端、暗黒星雲の中、
貧しい白色矮星のほとりにはるか彼方の星系での文明崩壊の瀬戸際から1隻の播種船に乗り逃げ延びた人々がいた。
彼らは惑星が一個だけと言う小さな星系で相次ぐ隕石衝突などの混乱の数百世紀を経て、ようやく星間移民へ乗り出した。
その第一陣が移民先の星系に到着した矢先のできごとである。
そこは既に人類が到達していた。しかし科学文明と呼べるものはほとんどなく古代の弱肉強食な文明が支配していたのだった。
こうなった訳は詳細はまだ分からなかったが移民船では禁忌であるMMの浮遊する魔境であるが故と推測された。
そう、古の逃避行以前の文書に記されているとおりであれば星系じゅうに漂うmmは人工物を容赦なく分解してしまうのだ。
異変に気がついたのはこの禁忌のmm魔境へ対処を成すすべがないまま突入の直前であった。
巨大な船体すら意味不明なセンサーエラーの嵐野中、分解される危機により一時は撤退を考えた移民船組であったが
幸いにも移民船船体の分解の危機のさなか、文明崩壊前の古文書にあるmm避けの信号がここでも有効であることが判明した。
そして故郷の惨状、もう人が増える余地のない物資不足の地獄を前に移民を完遂することを決定する。
この大きな星系、星系間移民船の数十万人のクルーは故郷の小さな星系からは信じられない数の居住可能惑星を見て小躍りした。
禁忌のmmをまずは無力化出来る方法が分かったことで強気になった彼らは開拓に向けて調査をすべくまずは一番条件の良い惑星へ先遣隊を派遣する。
そうして次々と調査隊が派遣されているうちに地上の先住民たちが織りなす動乱渦巻く大帝国で隊員が1人消えた。
その帝国の守護者たる精霊に魅入られmmの作る仮想空間へ。
再度地上に出現した彼女は精霊に助力し帝国復興へ一騎当千の異常な活躍を見せはじめる。
しかし彼女の活躍がもたらす惑星上のパワーバランス変化は微妙な状況を作り出しはじめていた。
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かつては栄華を誇ったと思しき荒れ果てた都
静まり返った街頭は、建物の扉はすべて閉まっている
見れば略奪に会ったのであろう、破れた布に装飾品の何かが剥がされた跡があちらこちらにある
そこに旗を掲げ、赤い縦線が一本入った締まった甲冑に身を包んだ兵士の小隊を先頭に貧相な装備の雑兵歓声をあげながらゾロゾロ入城してくる。
「帝都を取り戻したぞ!」「帝国の復興じゃあ」
扉の隙間、建物の影から不安な面影で見守る住人たち。彼らはあまり帝国の帰還を歓迎していない様子だった。
その都から離れる丘の先、夕暮れの中に濡れネズミのような黒頭巾の集団が陣を張っていた。
陣とは言ってもさながら難民キャンプだ。
布はツギハギ、兵士らしき男たちが炊き出しに並ぶ一方、武具もほとんどないあり様で、そこに居る人間はみな意気消沈しているかのような陰鬱な雰囲気に包まれていた。
そう、さっきまで居た都を追い出された反乱軍の敗残兵である。
そのボロ布でできた天幕の中のひときわ大きなものの中で
ゆらゆらと揺れるロウソクの光の中、フードを被った老人達が輪を作り頭を寄せ合っていた。
「あの将軍たちが我らが精兵を率いたにも関わらず帝都が取られてしまった」
ギリギリと歯を噛むような声が上座の老婆から押し出される。
隣の爺がいきり立って喚く。
「しかもその将軍たちが全員捕虜だと?!規律はどうなっとる。規律は!」
それに答える者は居ない。
輪の外に控える若い武人、なかなかの歴戦の風格を思い起こさせるいかつさだがこの情報には初めて触れたようでおどきを隠さず口ずさむ。
「本当なのか!?」
脇のこれまた若い武人の控えが静かに答える
「伝令がしかと見たと」
続ける老人達
「何ということだ重税と悪逆で天命が尽きたはずの暴虐なる帝国が息を吹き替えしてしまう!」
「しかしここにはもう勢いに乗った帝国に抗しきれる将がおらんぞ!」
確かに横に侍る軍人たちの顔色も芳しくない。
そこに落ち着いたような老人が曰く
「早く他の戦域の将軍と合流せねばな。一度引き際ではないか?」
しかし、それでも先程の老婆は収まらない。
「いったい何が起こっている!」
誰かが叫ぶ。
「魔女だ!」
やっぱりという声で別の老人が叫ぶ
「魔女だと?」
老婆はそこに鋭い目をやるとドスの効いた声で詰め寄る。
「なんだと!?」
軍人呻く「どういうことだ?」
別の控えが答える「逃げ帰った兵たちが口々に身の丈が異常な女が居たと申しております。多分いくつもの戦場で我らを邪魔した者かと」
「そん」
老人達は続ける
「あの守護霊が何かを引き入れた!」「確かに!」「そうじゃそうじゃあの精霊じゃ」
精霊、すなわち
「苦し紛れに何かを連れてきたんじゃ」
「術士も奴の眷属としか分からんらしい」
「何者だ!?」
時はしばし遡る、
静止衛星軌道上からの観測でも分かる、地上の戦場で破竹の勢いで勢力圏を回復する帝国軍。
普通に考えれば絶望的な寡兵、ほぼ戦場に出るのはかの獣に乗った一部隊ながら重要拠点を撃破していく
その戦場で最前線で絶望の声が広がる
「爆裂の炎姫だ!」
「やつが出ただと!将軍は!?首領様はどうした!」
「わかりません!」
「分かりませんとはどういうことだぁ!」
「わからないんです!」
ぼふん
「は」
わーわー
「殺すな捕縛しろ!」
「敵将!討ち取ったりぃ!」
「あれは将軍の兜か!?」「うわわ」「もう駄目だ!」
気を失った将軍たちを前に立つ炎姫
そこに忍び寄るは剣聖
「貴様!爆裂の炎姫だな?」「尋常に…」
パチュン!
HEATのメタルジェットが武器をぶった切る
「な」
「卑劣!」
そして眼の前が真っ白になる
大将を討ち取られ瓦解する黒頭巾たち
撤退戦のさなか
文字にならない言葉を話す
神輿に担がれた異形の者が天をさす
敵陣営が遂に移民船の存在に気がつく
そこには次々と送り込まれるシャトルの航跡があった
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青年の回想、移民船に密航者として乗り組んだところから
幼馴染と別れるまで
送致される間に流れる過去の記憶
「密航船が手配できてるって本当なの?」
「密航なんだからバレたら降ろされるんじゃないの?」
「大丈夫、大丈夫だよ。ここはあの人を信じるしかない」
「まあもっともな疑問だな。でも俺達もそこ迄落ちちゃいねぇ」
「…」
「ほら移民船員の充足率だ。公式に8割だ」
「じゃあバレても受け入れられると」
「向こうで手引している人物はそう言ってる。まあ未知の惑星に移住だなんて博打だからな。そうそうそんな物好きな人間は居ないってことだ」
「それなら公募したら良かったのに」
「それじゃあ溢れちまう。あんたらの様な人間は5万といるからな」
「わかった。じゃあよろしく頼む」
「ああ任せな」
「ついたぜ。俺達はここまでだあそこの扉まで自分たちで行きな」
「ありがとう感謝する」
家族がエアポットから出て移動していく
手を振る密航船船員
薄っすらと見え始める向こう側の人物
「ようこそ、あなたがたの勇気と決意に敬意を表します」
「あんたが手引してくれるのか?」
「まあそうなりますね。ここに偽造した船員証があります。あなたがたの素性はこれからこちらで」
「一つ聞いていいか?」
「なんなりと」
「俺達にここまでしてもらって感謝している。だがあんたにはなんのメリットが」
「この偽造船員証が偽造なのは私しか知りません」
「バレたら?船から追い出されるのか?」
「そんなことはないですよ。無人の虚空に人を放り出す、そんな事はね。」
「ただ、あまりにもこのPJの人員がエリートに偏りすぎている、我々人類が色々な特性を持つ個体の集合体として考えるとあまりよろしくない」
「人類存続のための異分子として招いたってことか」
「そうなりますね。ご安心ください。定数近くまで同様の方々をお招きしております。さあ行きましょう未知の彼方へ」
僕らは何事も無かったかのように部屋を与えられ、そして冷凍睡眠で50年程眠った。
起きたらそこは移民先の星系だった。
正確には数年ほど訓練期間があった。
地上派遣組と宇宙残留組に分かれる予定だったが近付くに連れて不安要素が高まり、先ずは地上開拓基盤へ宇宙コロニー建設が優先という方針に
「信じられる?ここには5個、いや6個の人が住める惑星があって、そのうち2個には実際に人がすんでるって確認できたんですって!」
「私は絶対惑星に降りるの!そして本物の重力に空を味わうのよ」
「僕は大学まで行きたいし、もうしばらくたってから行くよ」
「そう!後悔しても知らないから!」
そして彼女は消えた
半年後、
「や、元気してる?」
「久しぶり、って背が」
「ああ、体は作り変えてもらったからね。明日、地上に出発するんだ」
「ついに夢が叶うんだね」
「ありがと。じゃあね。地上に来たら声かけなさいよ」
「わかったよ!」
ここで現実に戻る、
「何も説明せずとも君は指示する事だけやっていればいい、にもできるが、君はどっちが良い?」
「そりゃ、立場が分かってるほうが」
「で」
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先遣部隊に数々の意味不明の脅迫が行われた事実が集まってくる
「だが、各地の先遣隊からは怪奇現象、大方他のVR空間、帝国との交戦主体か支援集団の者から接触が報告が来ている」
「意思疎通は出来たんですか?」
「あちらにその気がないようだ。」
「だがこれは明らかな警告だ。我々がどういった勢力なのか理解している。」
「しかし現地民に聞いても分からないそうだ」
「我々が信用されてないだけでは」
「なにか伝承に残っているのかもしれん。」
「どうやって我々の駐屯地を嗅ぎつけてきたのやら」
「それだけ奴らも警戒しているということだな」
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「わかるか?」
偵察機による映像から驚異の事実が判明する。
「これは我々にはないテクノロジーです…まさか本当に実用化されているなんて」
そして遂にこれってやばくない?が判明する
まずいまずいぞ!
「何をそんなに恐れてるんです?」
「まだわからんのか?」
「周回軌道にすら出てこれない連中ですよ?一体何を」
「VR空間に人間が消えたんだぞ!?そして出てきた!」
「え?」
「奴らは座標を知らないだけとは考えられないのか?」
「なら、ここに何かが出てくる可能性があると?」
「そうだ!」
「早急にその可能性を検討します」
任意の場所に任意の何かを送り込む事ができるという彼らの脅しがハッタリなのかそうではないのか
それは対MMジャミングの効果と衛星軌道の計算知識、そうした超超距離を超えて転送した実績の有無が焦点となったが何分どれも情報が不足していた。
帝国の歴史書など書庫を漁ればあるいはという目論見だが動乱で未だ目処は立たない。
「そんなことなら早く制圧すべきだったか?」
「それは駄目だMMについて我々はあまりにも知らなすぎる。先にお釈迦になるのは我々の可能性が高い」
MMへの対処方法がMM停止信号ジャミング以外にない現状において
移民船組の活動領域全体にジャミング電波を行き渡らせるのはかなり厳しく、ジャミング電波の波形を変えることで内部的にジャミングキャンセルを行い、ジャミング実施下でも総体として活動可能な存在も有りうるという判断だった。
この質量の1%がMMに化けていると推測される人類が生存可能な地球によく似た温暖な惑星を前に調査をしないわけにも行かずの状況だ。
ジャミング電波は現状境界防御としてコロニーの外側に発信されていた。すなわち皮以外は何もなく突破されれば精密機械のMM侵食により作動停止という悪夢が待っていた
船が星系に突入した時点でMMまみれであることは判明していた。
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で、君がここに呼ばれたってわけ
「どうして彼女が帝国軍に居るんです?」
「帝国の指導部とは接触は出来てるんですよね?」
「動乱の真っ最中だぞ?」
「出来ていると言えば出来ている方だな?なあ?」
「そんな、頼りないんですが…」
「お前も人類の歴史を知っているだろ?数百年、ここの伝承じゃ千年とか言ってたが、長く続いた治世の終わりの典型例だよ」
「ええ、ほんの少しだけですが」
「皇室はバラバラ、御旗を掲げて逃げ延びた君主は実権が殆どない。数少ない生き残りの外戚は宮廷闘争での王者」
「で、国土の大半は各地のほとんど本家と血のつながりがない皇族の招き入れた外国人軍閥と宗教集団に率いられた叛徒でごった返してる」
「元気なのは実権のない君主と守護者精霊界の主だ」
「で、まあそんなボロボロの陣営に我らが調査隊は接触をしてしまった。」
「君も調査隊の肉体改造は知っているだろ?」
「ええ、マイクロマシン暴露下でも健康を維持し、地上住民に対し圧倒的に有利なる肉体改造が施された上での派遣ですね。」
「そいつがまずかったな。主が気に入ってしまった。」
「他の隊員は?」
「ああ、隊長、説明してやってくれ」
「有志だったんだ。」
「つまり志願したと?」
「ああ、あの得体のしれない精霊界の主の言うことを素直にきける人間はそうそういない」
「なるほど、双方合意の上。コレは厄介ですなぁ」
「で、光る門の中に消えた。だな?」
「ああ、そうだ。我々はそれがどういうことか理解できていなかったがな」
皇族は皇族でこの亡国にこの皇族有りの惨状で
皇子の一人は病弱で引きこもり、もう一人は神輿にふさわしくない程の放蕩三昧と、放蕩派が実権を握った所、私腹を肥やす先代の外戚が圧政をひき、そこに飢饉で黒頭巾の新興宗教に反乱から各個に皇族が割拠という絵に書いた中国史の帝国崩壊をなぞる
運が良かったことといえば、放蕩派は既に先代の外戚ともども首都防衛に失敗した折に散り散りになり、一方いち早く逃げ出した引きこもり皇子が守護霊の加護を持って居た所に、先遣隊と接触できた点であった。持病で今にも死にそうだった所を移民船の医療技術で持ち直したのだった
「この御恩は命に代えても」
「でしたら、うちの隊員戻してもらえないか」
「それは困ります」
「何故です?先程、命に代えてもと」
「申し訳ない、今あの方を引き抜かれては帝国復興は幻になってしまいます。何卒その件は今一時ご容赦を」
「困りましたなぁ。我が方といたしましてもそこ迄の肩入れは」
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だいたいなんで彼女が帝国軍に加わることになったかの件
「皇弟よ。」
「これはもしや帝国の守り神様であらせられるか」
「然り、昨夜の流れ星をみたかや?あれは吉兆の星なり。汝、星落つる先に行け」
「しかし、その方向は我が帝国の勢力はおりませぬ」
「行けば分かる…行かねば我が天命もこれまでと心得よ」
「は!承知仕りました…ゴホゴホ」
「皇弟様!お休みになられなければお体が持ちませぬ」
「敵はすぐそこに迫っておる。休む暇など無い」
「しかし…」
「守り神様が現れた。」
「なんと!何を仰せられましたか?」
「昨夜の流れ星の落ちた先に行けと言われた」
「あの方角は無人の荒野!立ち入れば一週間と持ちますまい」
「だが行けと」
「ちょうどよいではないか。追手もよもや荒野とは思いますまい」
「しかし、我らの手持ちの食料では行ったが最後、抜け出られれぬとも限りませぬ」
「私は守り神と約束をしてしまった。故に行かねばならぬ。」
「わかりました。そうであればすぐにでも出発しましょう」
「すまぬ、ゴホゴホ」
「お主はこの事を早馬で関所に伝えよ」
「御意」
「我らはその流れ星落ちる先にゆくぞ」
「は!」
「皇弟様はまずは馬車に。揺れますが少しでもお体をお休めになられぬと」
「すまぬ…ゴホゴホ」
「ではゆくぞ、足跡は出来る限り消してゆけ、少しでも追手の手を煩わせ時間を稼ぐのだ」
この時、移民船組は地上偵察部隊として橋頭堡を築くべく無人の荒野、それも巨石の影にシャトルを降下させていた。
MMの活動が緩やかな夜間に降下をしたがその際にまさか航跡を見られていて、その着陸地点まで人が来ようとは想像もしていなかった。
「まじMMだらけっすねぇ」
「先遣隊が音信不通になるはずだぜ。この塵、全部MMだ」
「固めてジャミングの範囲外に投げるとスッと消えるのがマジヤバイっすね」
「こいつはジャマーがイカれたら一発でおじゃんだな」
「お前はいいよな」
「そりゃMM環境下に暴露する役目だからね」
「うー寒気がするぜ」
「おい何だあれは?」
「なにか光ってるな?人か?」
「おいおい、馬車が数台こっちに向かってきている?」
「この夜の暗闇だぞ?」
「大気圏突入を見られてましたね」
「どうすんだよ」
「しょうがない、このときのための現地潜入部隊ですよ。では対策会議をしますか」
僅かなろうそくの明かりに照らし出されるは荒野の人影
「誰ぞ!?」
「何たる巨躯」
−−−−
「彼らの言葉はわかる?」
「先遣隊の報告とは違うな…いま推測させている。適当になにか答えておけ。まずは予定通り敵意がない事を示すんだ」
「了解」
−−−−両手を上げながら
「はーい」
「魔法か?!
皇弟の
素晴らしい
遥かなる伝承のとおりだ
皇弟が歩み寄り
「汝、さらなる力がほしいか?」
「どんな?」
「我の統べる力を、ソナタたちが言う魔法を授けよう」
「いいわね」
「お、おい。言葉の意味がわかるのか?」
「潜入部隊でしょ?ちょっと潜って見てもいいんじゃない?」
「おい!上に確認する。待つんだ!」
「契約は成立した。汝、門の中に入るが良い」
光る扉が展開される
そして吸い込まれる諜報員
その後、扉はスッと消える。
倒れる皇弟
「上様、」
「これはいかん、救急隊を」
「これは現地支配層とのコネクションだ。出来る限りのことをしてやれ」
数日後、簡易テントで起きる
「皇帝様、お加減はいかがですか」
「素晴らしい。持病が嘘のようだ」
「本当にござるか」「怪しい薬をうたれて気が機ではありませんでしたぞ」
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背景の話、MM除去とか
MMにより構成された計算機の処理速度は移民船組の計算処理能力を惑星全体で動員がかかった場合は優に上回るものの、VR空間の主、守護霊では思考速度は人間の数倍程度、個人が相対するには化け物なのだが相応の思考体を携行していれば対処が可能、即ち事に及ぶには事前に相当な儀式が必要と判定された
「で?その儀式とやらは実行時には我々は検知できるんですかね?」
「試験場の見立てでは相手がその周波数帯の電磁波を遮断する術を行使しない限りは衛星から見えるだろうと」
「電磁波が遮断された場合は?」
「その場合は現状困難で衛星の数を倍に増強が求められると」
「なるほど…」
「上層部はこの事は把握しているんだね?」
「報告は上がっているはずです」
「では予算は降りたのか」
「それが、地上の原始人共は電磁波など理解していないだろうとの事で」
「馬鹿な。我々は一度でも侵入を許せばMMとの歴史がない分、地上の原始人以下になってしまうんだぞ」
「その点は報告にも」
「そもそも守護霊とはなんなんだ?我々はお化けなんて信じないぞ?」
「あーそれはMMが魂を人体の神経構造を生きた状態で模写できる事に寄るんです。なので人体が死亡してもMM集合体の中では故人が生きているという状況を想像していただければ」
「アレは元は人間なのか?」
「うーんその証拠はまだ」
「じゃあ何なんだ?まあいい可能性を挙げてもらおうか」
「MMに自身の神経を模写させた成れ果か、集団の意識をMMが読み取った思念集合体ですかね」
「人間が集まると勝手に思念集合体をMMが生み出すのか?」
「まだ仮説段階ですが、現状の惑星上濃度のMMが存在すれば空間に電子信号網が形成されるので可能性が高いですね」
「なんだってそんな機能が…」
「このMM、もともとは人間の意識を拡張する道具だったんですよ。そして全ての物事がうまく行く、理想の状態を作り出すと言うのが目的だったようですが」
「それが思念集合体で独立して動く様に成ったと」
「その行動規範はその存在に周囲の人間が望むモノとの事ですが」
「我々は異物です。彼らからすれば理解できない思考でしょう」
「守護霊の影響範囲内にコロニー組が増えていくとまずいと」
「守護霊自身の変容もですが、その前に少なくとも思考状態はMM経由で漏洩します」
・・・・
「情報漏えいが居るだけで発生すると。現状でも守護霊は何でもお見通しと言う訳か」
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彼女の説得の旅に出発!
いざ戦場へ
夜闇のはるか上空にいくつかの機影、移民船組の航空輸送隊だ。
「上空は安全なのか?」
「この高度で飛ぶ存在は未だ確認されていないのでとりあえずは安全かと」
「マイクロマシン濃度はどうだ?」
「上空は流石に薄いですね。やはり夜は活性が低く、信号なしでも侵食は緩やかです」
「連中は?」
「城塞攻略部隊が既に集合してます」
「赤外線で見たら丸見えだな」
「これは仕方ないです。彼らには隠蔽する能力が失われているのですから」
「で、出現想定場所はここか」
「はい、ここから反乱軍は指揮を取るものと思われます」
「防壁はないのか?同じ手を使うのは何度目だ?」
「10回目ですね」
「そんなに…相手は何も対策を取ってないのか?」
「推測ですが、これは厳しいでしょうね…」
「いきなり指揮所に煙幕と爆轟で出現して、敵組織戦闘力を喪失と」
「野戦はそうはいかなだろ?」
「野戦の場合は行軍中に同じ方法で将を射って各個撃破ですかね。」
「卑怯すぎないか?大丈夫か?」
「主もそれを気にしていたようですが、背に腹は変えられないんでしょうね。勝てば官軍とまで言ってたらしいですよ」
「そりゃそうか」
「現れました。目標地点に隠蔽シールドの発生を確認。」
「時間だ。降下猟兵、降下用意!」
「じゃあ頼んだぞ」
「は、はい…」
「降下開始!」
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長身の人物を中心に絶え間なく轟音鳴り響く部屋の中、突如として闖入するは巨大な人影!
「何奴!」
「・・・!・・・!」
「駄目だ、轟音で音声が遮断されてる!煙はないプロジェクターを」
プロジェクションマッピングでデカデカと移民船組にはおなじみの警告文章が出てくる
「あーついに来ちゃったか」
「え?あんたなんでここに居るの?」
「話は通じたみたいです!」
「残り9分だ」
途端に敗れる扉
「あー悪い、コイツラ始末しなきゃ」
「早く戻ってもらわないとコロニーがヤバイんですよ!」
「ごめん今それどころじゃないから!」
「プランBだ!急げ離脱する!」
「はい!」
帯に紙切れを貼り付ける
「行くぞ!」
対マイクロマシン防護スーツの青年を抱え、外に飛び出しジェットエンジンを吹かして夜闇に舞い戻る巨人、パワードスーツが数体。
「手紙は!?」
「服に貼り付けました」
「よし、なら後は待つだけだな…」
「本当に来ると思いますか?」
「本人に来る気がなくても主が寄こすさ…」
なんとか伝言を渡せる
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基地に現れる彼女
後日、紙で指定した地上基地に現れる
「ちーっす。女神の加護はやっぱりしんどいな」
「来たか」
「で?私に手を引けって?」
「そうだ。お咎めはなしだ。まだ実害はないからな」
「ふーん。私はそれでも良いんだけどさぁ」
「主か。なんと?」
「常勝体制を組んだら目をつぶってくれそうなんだけど」
が、守護霊も同伴一時的に退避させるが、返せと迫ってくる
「ほう、これが貴様たちの本拠地とやらか」
「!?なんだ?!」
「我が眷属は我と同体、勝手に手を引くとはあり得ぬ」
「どうなっている」
「帝国の復興のため手をかせ、星海の民よ」
「ジャミング出力を上げろ!」
「ぐぁぁ、やめろ!このモノも死ぬぞ!」
気絶する守護霊に取り込まれた先遣隊員
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奪還部隊と基地防衛隊と戦闘が
戦場に出てくる隠し玉
非殺傷兵器での対応を迫られる基地防衛隊
「ええ、そうですね。論理的には100%MMの生物?も存在し得るらしいです。事実、顕現化した守護霊なんかはその可能性が高いと」
「え?VR空間から出てこれるのか?」
「そいつにジャミングを照射したら」
「照射部分から崩れると思われますがそう上手く行くかは未知数です。」
「え?違うの?どうして」
「彼らだって知らないわけじゃないんですよ。起源は不明ですがジャミングの事を”女神の祝福”なんて呼んで知っていましたし。」
「女神の祝福たぁ粋な名前だなぁ」
「で、彼らは対策を取るんだな?」
「そうなります。ジャミングの周波数帯は非常に狭く、波形もかなり綺麗でなければ効果がありません」
「波形を乱せればいい…か」
「一般的にはアースと導電体での電磁バリアか、ノイズキャンセラーの様に打ち消し電波を部分的に出すになりますね」
「それを魔法で構築できればジャミングは無効化されるな」
「敵戦力は」
「敵だなんて、相手は同盟候補ですよ」
「でも出てくるものは出てくるんだろ?」
「まあなので皆様には穏便に」
「非殺傷で無力化しろと?」
「そうですね。そうなればベストですが」
「何か懸念事項でもあるのか」
「あの隊員からの事情聴取でどうも隠し玉を持っているという話が」
「何が出るんだ?」
「それがそこまでは」
「そいつがこれかよ!」
行動不能にされるパワードスーツ
幸い、雜兵の持つMM汚染された武器では歯が立たない
「うわあああ」
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「待たれよ!そなたたちは引け!これ以上の攻撃は無用!これは皇帝の命令であるぞ!」「皆のもの!そこまでじゃ!」
御旗を掲げ馬にまたがり仲裁に入る皇帝
「今だ!お偉いさんが止めてくれたぞ!損傷した隊員を救出しろ!」
そこに主が顕現化する、巨大な炎の骸骨
「何故邪魔する?」
「あれがあれか」
結局、一度取り込んだ移民船組の開拓隊員を取り戻すため
軍勢を差し向けるが対群衆用制圧音響兵器でこてんぱんにやられた上に、虎の子の人造魔族も指向性フェイズアウトジャマーによって沈黙させられる。
そこで感服なきまま敗退する前に一旦お開きにして手打ち式を皇族の手を借りて執り行ったのだった
「よう主さんよ」
「私がとにかくここにいればいいんだろ?」
「やっと分かってくれたか」
「だが、もう前線には立たねぇ。帝都の防衛だけだ」
宇宙服のオジサン「これを」
「読むが良い。そなたの言葉は分からぬも思考は読めるからな」
「げ、これを」ゆる
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「良かろう」
なんとか鉾を収める守護霊
「どうも」
皇帝「皆のもの、彼らは味方ぞ!」
−−−−
「やあ」
再開する二人
「ようこそ」
「図書館はどうだい?」え