漫画ネタ202401

  • 恒星間航行を実現し宇宙に進出した人類は植民をつづける
  • しかし光速突破は結局実現できなかった
  • 従って宇宙に広がった人類は距離に従い強烈な分断が始まる
  • そしてそのうち一つの星系で魔素、基底現実で魔法、人間の圧倒的な物理操作用意識拡張マイクロマシンが開発される
  • その後、理由は明確な不明ながらその星系は主星を爆発させる事件で消滅する
  • 魔素を開発しそして消滅の憂き目にあった星系から辛くも脱出できたいくつかの播種船がそれぞれ事件の元から見つかりにくい新たなる恒星系に進出する
  • ある播種船は数万年後、ハビタブルゾーン限界の惑星にゼロからテラフォーミングで恒星間航行が可能にまで文明発展の復興を遂げる
  • もう一つ別の播種船は魔法基盤のマイクロマシンたる魔素による開発に全面的に振った挙句、人類統一政府相当が存在しない魔境に陥っていた
  • 宇宙開発以前に魔素の構成する可能性からの破滅を回避するために人為的に起こされる文明的混沌に陥っていた
    • そして前者が後者を発見する

  • 前者は伝説の播種船が送出された星系は消え去った故事から同様の結末を回避すべく、星間文明構築に向け次の開拓先候補星系を探していた所、数十年で到達可能な後者を発見す
    • 「まさかあの暗黒星雲の向こうにあるとは…」
  • が、先に送出した観測機が正体不明の故障で後者星系外縁部で消息を絶つ
    • 調査の結果、原因は伝説の禁忌技術、MMの魔素で有る可能性が浮上する。がそれは可能性の一つであって重視はされなかった。
    • 「ま、可能性の一つですな。」「我々の播種船が出版した時点で禁忌技術です。使ってるなどないはず。」
    • 「どうして気が付かなかったんだろう。わかってたはずなのに」「可能性の数からして無理さ」
  • 消え去った星系の件も有り開拓は急務だし外縁惑星まで植民都市を拡張しきっていた
    • 「破滅を迎えた我らが播種船の出身星系は1万光年の先に有る。」
    • 「今の状況はわからない。間に巨大な恒星を2個は挟んでいるらしい」
  • 人口増加は太陽系より遥かに小さい星系だった。惑星も3個しか無い。すでに主星の光源の奪い合いをも発生させ始めていたし、次の植民地、資源の不足はもう恒星間移民しか残されていないと認識され始めていた
    • 「私達はあの窮屈な星系から開放されたのよ」「もう資源割当で争わなくていい」
  • というのも、記録が残る限り他の人類からの接触はなく、ならば残された人類は自分達だけであり、我らこそが恒星の海に文明を生存圏を再度広げるのだという気概があった
    • 「あの破滅の時代から人類の種を伝え、ここに我らは文明を再興させた」
    • 「あの破滅からどれだけの月日が流れたことか。その間他の人類が我々に手を差し伸べただろうか?否!誰も居なかったのである!」
    • 「その孤独から我らは自力で立ち上がった!我ら以外に人類は居ない!我らこそが人類、今こそ破滅を迎えずこの星の海に人類が再度足を踏み出す時なのだ!立てよ我らが星の子らよ!」
  • そこに人類が住まう後者発見の報が届き、星系の世論は連絡を取り生存権を統合する機運に包まれた。
    • 決定打は人類の文明発展でしか観測されない分子の検出だった
    • 観測結果からもたらされる予測によればハビタブルゾーンの主星どころかいくつかの星に人口拠点が有るらしい。
    • しかし、星系にはやけに塵が多いという点は特徴的だった。星系の内側の何処かに火山か小惑星が粉砕されたのであろうと予測された。
    • 「塵が多いのが特徴ですな。小惑星が粉砕されたのでしょう。何があったかワクワクしますなぁ」
  • 即座に有人植民パッケージを有志の下、派遣を決定する
    • 「よいよ我々が恒星間種族に復帰するのだ!いざゆかん!星の海へ!」高揚する世論
  • 後者へ送り出された播種船は到達まで数十年かかることから橋頭堡を築くためノーリターンを想定された。
  • 有志にはサイボーグもAIも高性能計算機も生身の人間も不慮の事態を鑑みて選抜された。
    • 500年を生きた生き飽きた人間が自身のコピーを残し志願する
    • 「私は行くよ。惑星が3個しか無いこんな狭い世界じゃなくてね」
    • 「また数百年後には会えるさ。」
  • ノーリターンであることは出発式に伝えられる。
    • 「いいね。君たちはあの星系に行くのだ。エネルギーは心配しなくていい。過去の探査船同様、推進ビームはちゃんと照射し続けておく。」
    • 「それでは100年後の吉報を待つ!」「敬礼!」
  • 魔素の情報は禁忌ゆえに開発した当時の伝説の星系由来の公知情報のみで、実際の所、開けたら最後除去が困難だという程度しか分かっていなかった。
    • 「魔素?なんだこりゃ?」「マイクロマシンの一種だよ」「へぇ聞いたこと無いな」「そりゃ禁忌だからね」
    • 「まさか、使ってるなんて恐ろしくて考えたくもないよ」
    • 「グレイグーだろ?全部MMに埋め尽くされちまうのさ」
    • 「一応制御はできてたみたいだけどね。だから我々はこうして無事なんだよ。」
  • 次第に故障前提で保険をかけ大量に送り込んだ先行偵察機により状況は分かってくるが暗澹とした情報に埋め尽くされる
    • 「どうなってるんだ。何かの間違いだろ?なんで外縁に到達したとたん全部壊れるんだ」
    • 「俺達より前に到達する偵察機はあと何機だ?」「さっきので最後です。全部壊れたわけではないですが、故障ですかね。」
  • 播種船が前者の星系外縁に到達した頃、船に念の為設置したセンサーからMM警報を食らう
    • 「何の警報だ?」
    • 「わかりません、いろんなところから徐々に、外側からナニカに侵食されているような」
    • 「こいつは何だ」「今調べます。まさか…」
    • 「そのまさかだよ。私が頼んで外縁到達前につけておいてもらったんだ。私は勝ちたくない賭けに勝ったみたいだね。」「これからが大変だよ」
  • 目標のハビタブルゾーン内の惑星に近づくにつれ播種船は星系に漂う魔素に侵食されだんだん機能を停止していく
    • 「急げ、おいおいおい。どんどん機材が停止していくぞ」
    • 「生存限界までは?」「このままだとあと2日と言ったところでしょうか」
    • 「船を棺桶にしたくなかったらさっさと方法を探せ!」「方法は有るよ」「なんだと」「念の為」
  • なんとか過去の伝説文献からMMの機能を無効化する安全装置の信号を割り出し事なきを得る
    • 「こんな簡単なものでいいのか?」
    • 「安全装置としては優秀ですね。しかし数万年前の情報が有効で助かりました」
  • 引き返すか議論するが、引き返しても中間地点で迎撃される旨が星系内到達後開封した封印命令書に通達されていた
    • 「船の機能は7割まで復旧できているが」
    • 「おれはこんな魔境だとは聞いてなかったぞ」「そんな覚悟で望んだのか?ここは前人未到だぞ?」
    • 「引き返して違う星系に志願すべきだ。我々ならテラフォーミングから出来るだろ?」
    • 「ここに、星系に到達してから開けるメッセージが有るんだが…」
    • 「おいおい、冗談だろ?」
    • 「妥当だね」「俺達はもう汚染されてるってことだ」「アイツラ知ってたのかよ!」「私でもこうするね。そのための人身御供だ」
  • 仕方ないので調査と植民候補地を探すことに決定する
    • 「じゃあ俺達はココに骨を埋めるしか選択肢はないわけだ。異論は?」
    • 「仕方ねぇな」「じゃあ」
  • 調査の結果、星系全域がMM汚染されており、星系の何処に作ろうと大差が無いことが分かる。
    • 「この塵、全部MMなの?!」「みたいね。流石にまだ恒星間には広まってないみたいだけど」
    • 「星屑とかそういったものじゃないわ。もしかしたらカモフラージュなのかも」
    • 「恒星間は流石に放射性元素でも無い限り無理だね。コイツラのエネルギー源は熱だ。恒星から離れたら止まっちゃう」
  • 仕方がないので時間もコストも安い人類が住まう惑星地上へ向かう
    • スペースコロニーの建造という手もあるが」
    • 「MMの存在下では建造には不安が残る。できれば地上に拠点を構えたい」「大気組成も問題ない。水もある。太陽光も十分だ。」
    • 「MMの濃度は凄そうだけどね。」「でも大気が有るだけマシだわ」
  • ファーストコンタクトで亜種人種に出会う
    • 「あれは人間?なのか?」
    • 「タコのような頭だと…何言ってるか分からん」
  • 言語はAIでなんとかなったが強烈な人為的な影を見る
    • 「翻訳機のおかげで言葉はなんとか通じるようだな」
    • 「しかし、この特徴どう思う?」「頭部以外はほぼ人間、ですかね」「人間と動物のミックスだな。信じられんこれで生存しているだと。」
    • 「我々の様な人間は居るとの事ですが…なにせ語彙が少なくて状況がイマイチつかめないですね」
    • 「体格で勝っているのが救いですな」
  • 星間移植民は現地民に比べ体育が圧倒的
  • が、運悪く魔法生物にエイリアン的な強襲を受けて移植民の先遣隊は全滅する
    • 「こちら先遣隊!救援を求む!」
    • 「何者かが!うわぁぁぁ!」
    • 「先遣隊は全滅だと!?この空中に出現するものは…魔法陣が」
  • しまいには衛星軌道上で強襲を受けて播種船は先遣隊第二陣を残して離脱する
    • 「なんだこの振動は!」
    • 「龍。ですかね。」「この高度に生物!?なんてことだ。私はまだ信じられません。」「いいからとっとと排除しろ!」
    • 「弾が当たらねぇ」「レーザーも弾かれるぞ!」「応戦していますが、排除できません!」
    • 「第2先遣隊が降下準備を完了してもう船外に放出済みです!どうしますか」
    • 「止む負えない!母艦がやられたら後がないぞ!このまま第二先遣隊は降下!我々は周回軌道から離脱する!」
  • 衛星軌道上で投げ出された先遣隊第二陣は仕方ないので現地民に習って魔物に襲われない安全地帯の橋頭堡確保に乗り出す。
    • 「各員聞いたか!このまま予定通り降下する!」「神のご我古語あらんことを」
    • 「とにかく体制が整うまで第一先遣隊の全滅地点の調査は後回しだ」「あ、MM制御信号は弱めてください」「なんでだ!?」「とにかく降下完了までまずは。」「良いだろう」
  • 魔物の戦術として初手で魔法基盤である魔素、MMを沈黙させる存在を消すのだそうだ
    • 「MM制御信号はずっとこのまま限界近い弱めで良いのか?」
    • 「推測ですが、この信号は非常に単純です」「その割にMMは機能停止をします。」「火を考えてください。火で炙れば生物は焼け死んでしまいます。MMが生存に必要な器官にまで組み込まれた生物が存在したら?」
    • 「言いたいことはわかったが、どうやって確認するんだ?」「MM探知機なんて無いぞ。有るのは検知器だけだぞ」
    • 「出来れば信号のONOFFで挙動を変える生物でも見つられれば…」
    • 「簡単に言ってくれる。ここのMM密度は相当なもんなんだぞ。まず電源を確保しないと俺達は生存すら危うい。」 ・結果、MM解除信号が魔物を呼び寄せる事が判明
    • 「やっぱりセンサーが有るんだなきっと。」「貴重な発振器が1個壊されたんだぞ。」「ええだからこうやって観察してるんじゃないですか」「第一先遣隊のように強烈信号発振で安全圏のマージンを設けるとご覧のとおりです。」
    • 「象以上のデカブツが居るなんて聞いてないぞ」
  • なんとか信号の出力を限界まで抑えるが
    • 「だったら節電のため、第一次隊を襲った連中を呼び寄せないためにも信号照射範囲を限界まで狭めるしか無いですね。」
  • 襲撃は偶然ではないが十分遭遇を回避は可能と判断
    • 「奴らの行動を見ると一撃離脱だな。」「ほら見てください、隣の小出力の発振器は無事です。それどころか忌避してます」「これは朗報だな。安全圏が作れる。」
  • 播種船は襲撃の修理のため大きい方の月軌道ラグランジュポイントに退避
  • そこで古代の衛星遺跡を発見する
  • 修理がてら先遣隊を派遣した惑星の観察をすすめ状況を整理する
  • 状況は混沌としていた
  • 15世紀程度のインフラ有るようだが…
    • 「どうして数万年前の都市遺跡がこんなに有るんだ」
    • ローマ帝国レベルの遺跡がゴロゴロしているぞ?」
    • 「人影はないのに何だこの不自然な輻射熱の分布は…」「それにこの火山の周りに有る明らかな人口構造物か」
  • 信号の範囲外に置いた精密機械作動不良を起こすことでその理由がだんだん分かってくる
    • 「MMが物体の中に食い込むから精密機械ほど影響が速いのか…しまったな」
    • 精密機械に入り込んだMMが自己複製を行い、機材の精度と剛性を破壊していく
  • 全ての機材が魔素MMに汚染されて機能停止に陥る前に、文明先行の利点を失う前に魔法を習得するしかないと決断をする。
    • 「我々も魔法を使うしか無い」
  • 魔法をAIの力を借りて少しずつ習得はするもののAI機材がほぼ死ぬ(電力が足りない)事で地元民から接収する方向に向かう
    • 「逆に魔素が足りない、魔力が足りないな」「電力でどうにかならないか?」「無理だ。もうMM抑止信号しか出せねぇ」
  • 先遣隊のうち生身の人間は適合性に問題は経過観察としてMM停止信号の照射対象外とされる。
    • 「あんたは完全な生身だ。気分はどうだ?」
    • 「上々だ」
    • 「魔力が体に取り込まれるまで時間がかかりそうだ。それよりも伝染病だ」
    • 「数万年で病気が増えてないことを祈るしか無いな」
  • 母船との通信は生きているので色々調査を依頼するが
    • 「襲撃に気をつけつつ、情勢をさぐれ。現地協力者が欲しい」
  • ラグランジュ・ポイントへの遺跡には女性のアバターが認証を寄越せと口うるさく言うが、言語から伝説の星系の技術系統で少なくとも10万年前には残存が確定する…その遺跡の中で襲撃を受ける
    • 「汝、その真名を捧げ、我が認証に答えよ」
    • 「この方式だと。まあやってみますが時間は保証できかねます」
  • 襲撃者は悪魔の姿の魔法の使い手で移植民を遺跡から追い出そうとする
    • 「やばいぞ、一端船に退避しろ!」「機関砲だ、火力で押し切れ!」「殺ったか?」「いや、だが引いてくれるようだ。」
  • 播種船の兵器で撃退した結果、軌跡から月からの来訪者と分かる
    • 「マジかよ」「月が黒い理由はまさか…」「高純度の魔素だぜ…」「グレイってよりパープルね」
  • 認証の突破は数学的に非常に難しい事が分かる
    • 「これは何だと思う?」「間違いない、制御信号衛星だ」「一気にMMを無力化出来ると?」「中身が無事ならな。」
    • 「無理だ。手持ちの機材じゃ100年はかかるぜ」 ・仕方がないので先遣隊に調査指示をするが厳しい状況に陥っていることがわかり救援物資を送る事に
    • 「なんとか前回の襲撃者は寄り付かないが…我々は」
    • 「分かった、物資のパックを投下する。それまで頑張ってくれ。」 ・衛星軌道上に蛇のような何かが居ることだけは分かる
    • 「やはり何かいるな。衛星軌道上の生物なんて前代未聞だぞ…どうやって生きているんだ」
    • 「MMの応用で未知のエネルギー回路があって太陽光か何かを直接摂取してるんだろう…なんてやつだ」 ・月からの来訪者対策にはMM抑制信号の照射量強化で魔法ごと封じる事で対応出来ることになった
    • 「なるほどな。遺跡は更に強力版と言ったところか」
    • 「何もなければいいんだが。」 ・救援物資は周囲の物質から分子転換炉とプリンターで出力したものを送る
    • 「我々が今届けられるのはこれだけだ」「十分だよ」
  • しかし、対MM制御信号がアダになって衛星軌道上で蛇みたいなのを寄せ付けてしまう
    • 「やっぱりだ!対空防衛戦だ、やつを物資に近づけさせるな!」
  • 自衛システムで大気圏突入まで妨害をしのぎなんとか物資は地上に落下するも先遣隊の位置から大幅にずれてしまった
    • 「物資シャトルは降下しましたが、先遣隊から数百キロはずれてしまいました」
  • それを取りに行く事に
    • 「分かった物資を取りに行くしか無いな」「300kmは離れているぞ」「そいつがなきゃ始まらないんだ」